テレワークで自信を育む方法

先月から、コンサルから事業企画に社内異動し、通勤時間が片道50分から1時間半に伸長。企画への異動は自分の希望でしたが、保育園のお迎えや、習い事の送り迎えもあるワーママにとって、通勤時間が増えたり、在宅ワークが制限されることは、驚異です。

そこで、「在宅ワークは科学的に正しい」と証明するための証拠集めをしておりました。結果的にはコロナの影響から、まだ一日も出社することなく、在宅ワークを選択できていますが、よい機会なので、在宅ワークのいいところを取り入れ、わるいところを最小化するための知恵を集めていきたいと思います。

最初に参考にしたのは、メンタリストDaiGoの

【テレワークの科学】在宅勤務の効率を爆上げする方法 科学/動画 - ニコニコ動画

です。今ではニコ動一の会員数を誇るこのチャンネル、私も耳学問できる良さもあって、活用させていただいています。

長時間通勤は、40%年収がアップしても割に合わない

ブルーノ・フライ博士による2004年の研究、ドイツの幸福度調査により、通勤が与えるストレスのインパクトを調査したもの。その他の複数の通勤調査でも、仕事、生活、健康等にネガティブな影響をもたらすことが言われているとのこと。

在宅ワークで、集中力があがり、社員満足度も達成度もアップ

スタンフォード大による旅行代理店での調査。9ヶ月間、週4日在宅派と通勤派で比較したところ、在宅勤務の方が、集中力があがり、休憩時間も減った上で、結果として仕事の達成率も時間あたり13.5%もアップ、離職率は半分に下がったという。(通勤による感染が減り病気が減った、周囲からの集中の中断がなくなった、という2つの要素が大きい)

チームのコミュニケーションを維持するために、出社する日も残す

週5日通勤はそもそも工業化社会の名残り。在宅は積極活用すべきだが、プライベートも含めて話ができる同僚がいることが、仕事の満足度を大きく左右するという研究もあるので、対話のための出社日をつくる。

在宅ワークが向いている人については、次のような解説をしてくれています。

  • 仕事が専門知識が必要で、複雑な人
    ⇒ 仕事の質も高まり、上司の評価もアップ
  • 解決すべき問題量が多い人
    ⇒ 集中して問題を処理でき、生産性アップ
  • 相互依存度が高い人
    ⇒ 自立度が高まり、質も向上
  • ソーシャル・サポート度の高い風土がある
    ⇒ 協力の文化がある場合は出社したほうがよい
    (協力の文化がないなら、在宅で自立度を高めたほうがまし)

テレワークに向いてる人の4つの特徴 Mentalist DaiGo Official Blog

 私自身も、ついつい周囲に甘えがちだった難しい仕事を、在宅というワークスタイルを優先するために、腹をくくって自分でやるようになった結果、自立度が高まった気がします。

なお、在宅ワークがうまくいくための条件として、いくつか助言もしてくれています(サイコロジカル・サイエンスより)。

①プロジェクトのキックオフなど、新しいことを始めるときには、対面で集まってコミュニケーションをしたほうがいい

②顧客との面談など人とあう必要がある職種の人は、事前準備などを在宅にあてるといい

③自宅で仕事に集中する習慣がない場合は、喫茶店でテレワークする、徐々に在宅DAYを増やすなどの工夫を

④チーム間の情報共有や、チーム内学習の機会は減りがちなので、代替方法を考えておく

⑤集中を中断する通知は切っておく

「人生の幸福度は、没頭度と、自己管理度の高さに依存する」という別のリサーチも引用しながら、在宅ワークがフロー状態になりやすく、人生の満足度にもよい影響を与えてくれることが、研究から明らかだとしています。

実務的な助言として、私自身も参考にしたのが、仕事を「対話」「集中」に分類するという方法です。ファシリテーターとして仕事をする機会が多く、「対話」が自分にとって大事だと思っていましたが、実は「集中」して研究ワークする時間が自分の満足度につながっていることに気づきました。

在宅ワークの良い点を理解した上で、仕事を集中と対話に分類し、一週間のどのタイミングで集中する=在宅ワークするのか、対話する=出社するのかを計画すると、自分に合った在宅ワークのバランスが見えてくるようです。

  • 対話系の仕事は、対面の方が優れている点が多いので、対面ワークデーに行う
  • 集中系の仕事は、在宅が向くので、在宅ワークを採用する
  • 一人では集中しにくい、という場合は、喫茶店など自宅周辺でのテレワークを取り入れてみる
  • 集中力はスキルなので、集中するためのスキルを磨く

というTIPSを活かしながら、在宅ワーク度を高めてみることをおすすめします。