SOHOモデルとしての武相荘 ー白洲正子の書斎に憧れてー

30代で好きになった日本の伝統的な美空間。
SOHOスペースを考える上で、私のモデルの一つとなっているものが、鶴川の武相荘にあります。

ご存知の方もおおいと思いますが、武相荘は、白洲正子さんと白洲次郎さんが暮らしたご自宅が残され、生活空間を見ながら、当時の暮らしに想像を馳せることのできる貴重な空間です。

私は、この白洲正子さんの書斎に踏み込んだときの衝撃を忘れられません。
全集から文庫本まで数多くの蔵書が本棚に収まっていたり、入り口部分に積み上がったりしながら、その奥に踏み込むと、ライトに照らされた机がおかれており、そこに座ったらさぞ小窓の先にある新緑が美しいであろうと、まるで白洲さんが生きていたときの感覚を味わうことができたのでした。

旧・白洲邸「武相荘」へ行きました - 飾釦

武相荘では、土間や囲炉裏端、奥座敷といった空間に、白洲一家が使用していたという、美しい民芸家具、食器、服飾等がならび、古き良きをしり、同時に海外の新しき機能美を探求したお二人らしい、名品にも出会うことができます。

武相荘 - Wikipedia

季節ごとに佇まいを変える武相荘、新緑の季節はとくにおすすめです。書斎の小窓の先に広がる、新緑の世界観をぜひ味わいに行ってみてください。